瀬戸芸2日目、晴れ。海の向こう本土側の山脈は絵に書いたような青のグラデーションで何層にもつながり、女木島・小豆島への船渡り、岬めぐりも実に爽やかなものでしたが、昨日も今日も夕方からはさすがに寒いです。
こえび隊の朝ミーティングは50人ほどの人々でしたが、2日目にしてすでに落ち着いた雰囲気があり、四国八十八ヶ所巡りのおもてなしの精神を受け継ごうとの覚悟がありありとわかるほどの頼もしさです。
8時のめおん号は四百数十人の定員いっぱいで、私はテレビの中継本番前の1時間強、カオス*ラウンジの「鬼の家」の2箇所の作品と平尾成志×瀬ト内工芸ズ。/香川県盆栽生産振興協議会の「feel feel BONSAI」を見学しました。カオス*ラウンジは10名を超えるメンバーが、女木島の歴史・民俗の勉強をし、洞窟と2軒の空き家、計3箇所でそれぞれの作品を展開するという力の入った、好感を持てるものでした。鬼ヶ島という別名もある女木島での“鬼”を、移動する異人と捉えているものが多かったのですが、地域探索がどう作品化されるか?それぞれ独特の作風をもつ個人がどういう総合的なプロジェクトを展開できるか?興味深いものでした。これは一見に値します。
「feel feel BONSAI」は、題名でもわかるように盆栽の新しい展開を、古い(立派な)空き家の骨格を活かし、50くらいの作品で構成するというもので、家屋内、敷地全体を丁寧につくりあげていて、これも多くの観客に好意的に迎えられていました。説明を受けると、私のような素人でもその奥深い宇宙に魅入られます。女木島には前回からの大竹伸朗の「女根/めこん」や、レアンドロ・エルリッヒの「不在の存在」、新しく倉重光則による作品が加わった愛知県立芸術大学瀬戸内アートプロジェクトチームの「MEGI HOUSE」、行武治美の「均衡」があり、充実した島巡りができるようになりました。「レストラン イアラ 女木島」の料理人・ソウダルアの押し寿司も絶品です。
私はその後、依田洋一朗の「ISLAND THEATRE MEGI『女木島名画座』」で西日本放送の生番組に出演したのですが、映画館(NYの42番街)に魅せられた一人の熱意が素晴らしい映画館を作り上げられるのだという現場を確認したものです。
小豆島高校の甲子園惜敗のニュースを聞いた後に、私は小豆島の作品を見に行きました。三都半島は地域の人たちが受付に入り、おもてなしも全力を傾け気持ちのよいものでした。前回からのおもてなし精神が続いていて、作品に至る小道も整備されています。これが岬めぐりという贅沢なドライブを味わうなかでの作品鑑賞なのでいうことはあまりありません。最初はダメ出しをした若い作家の急成長にも目を瞠るものがありましたが、まだ凹凸はありました。
小豆島町未来プロジェクトにも同じ感覚を持ちました。しかし、殻を破ろうという作家がいたのもありがたかった。数日前見たものでは宇部の彫刻グランプリとしてやってきた竹腰耕平の「小豆島の木」の、木を宙に浮かせた作品には圧倒されました。
こえび隊の朝ミーティングは50人ほどの人々でしたが、2日目にしてすでに落ち着いた雰囲気があり、四国八十八ヶ所巡りのおもてなしの精神を受け継ごうとの覚悟がありありとわかるほどの頼もしさです。
8時のめおん号は四百数十人の定員いっぱいで、私はテレビの中継本番前の1時間強、カオス*ラウンジの「鬼の家」の2箇所の作品と平尾成志×瀬ト内工芸ズ。/香川県盆栽生産振興協議会の「feel feel BONSAI」を見学しました。カオス*ラウンジは10名を超えるメンバーが、女木島の歴史・民俗の勉強をし、洞窟と2軒の空き家、計3箇所でそれぞれの作品を展開するという力の入った、好感を持てるものでした。鬼ヶ島という別名もある女木島での“鬼”を、移動する異人と捉えているものが多かったのですが、地域探索がどう作品化されるか?それぞれ独特の作風をもつ個人がどういう総合的なプロジェクトを展開できるか?興味深いものでした。これは一見に値します。
「feel feel BONSAI」は、題名でもわかるように盆栽の新しい展開を、古い(立派な)空き家の骨格を活かし、50くらいの作品で構成するというもので、家屋内、敷地全体を丁寧につくりあげていて、これも多くの観客に好意的に迎えられていました。説明を受けると、私のような素人でもその奥深い宇宙に魅入られます。女木島には前回からの大竹伸朗の「女根/めこん」や、レアンドロ・エルリッヒの「不在の存在」、新しく倉重光則による作品が加わった愛知県立芸術大学瀬戸内アートプロジェクトチームの「MEGI HOUSE」、行武治美の「均衡」があり、充実した島巡りができるようになりました。「レストラン イアラ 女木島」の料理人・ソウダルアの押し寿司も絶品です。
私はその後、依田洋一朗の「ISLAND THEATRE MEGI『女木島名画座』」で西日本放送の生番組に出演したのですが、映画館(NYの42番街)に魅せられた一人の熱意が素晴らしい映画館を作り上げられるのだという現場を確認したものです。
小豆島高校の甲子園惜敗のニュースを聞いた後に、私は小豆島の作品を見に行きました。三都半島は地域の人たちが受付に入り、おもてなしも全力を傾け気持ちのよいものでした。前回からのおもてなし精神が続いていて、作品に至る小道も整備されています。これが岬めぐりという贅沢なドライブを味わうなかでの作品鑑賞なのでいうことはあまりありません。最初はダメ出しをした若い作家の急成長にも目を瞠るものがありましたが、まだ凹凸はありました。
小豆島町未来プロジェクトにも同じ感覚を持ちました。しかし、殻を破ろうという作家がいたのもありがたかった。数日前見たものでは宇部の彫刻グランプリとしてやってきた竹腰耕平の「小豆島の木」の、木を宙に浮かせた作品には圧倒されました。