7月21日、バングラデシュ・シンポジウムが小豆島は福田地区の福武ハウス体育館で行われた。「バングラデシュの絵画」・「クラフト」・「歌舞音曲」の公演のあと、伝統舞踊、サロッド、シタール、タンブールのベンガルの大地を歌いあげるチャンドナ・ロイのフォークソングがあったが、驚いたのは挨拶で立ったゴーホル・リズヴィ国際問題首相顧問のスピーチだった。

speech「バングラデシュは建国43年目の新しい国だが、4000年の歴史を持っている。それは3本の大河を含む多くの川に住むという地形のなかでの生活であり、この国はまさにグローバルゼーションの波に洗い続けられた歴史でもあったが、その中で文明の衝突というよりは文明の融合ということで自己のアイデンティティをつないできた。それは生活とアートがともにあるという文化の力でもあった。そもそも43年前の独立というのも、ベンガル語を使い、守るための約一年にわたる戦いだった。」

スピーチの後、立ち上がって拍手をしていた自分に驚くほどの内容で、それは文化と言語に対する誇りの素晴らしさだったように思われる。

その精髄を、パフォーマー、アルチザン(職人)たちは私たちにどれほど伝えてくれるだろうか。私たちが彼らから学ぶものはあまりにも多いのだ。