作品制作や現場運営のために毎日のように島に通っていると、気温や光の具合、草花の成長から、日々季節の変化を感じることができます。少し前まで冷たい風が吹いていた海の上も、そろそろ春の陽気に変わっていきそうです。島々では豊かな自然が目を覚まし、色とりどりの花が島を訪れる人々を迎えてくれます。今の時期はなんと言っても桜。先週末はあいにくの荒天で、ちょうど見ごろを迎えた桜の花を楽しむことができませんでしたが、その少し前にはそれぞれの島で咲き誇っていました。

第2回目となる瀬戸内国際芸術祭の、前回とのもっとも大きな違いは、会期が春・夏・秋の3期に分かれていること。サブタイトルにもあるように“瀬戸内海の四季”を、訪れた皆さんに感じていただきたいことから、このようなスタイルになりました。季節が変われば作品の見え方、感じ方も変わります。ぜひそれぞれの会期にお越しください。
ちなみに、写真は夏会期の伊吹島の桜。夏にはこの景色がどのように変わるでしょうか。