芸術祭春版も会期半分近くがすぎ、昨日・今日は低気圧の影響で船が欠航し、施設を閉鎖せざるをえなくなったりで、お客様には申し訳ないことだった。

小学生が東京から来て、こえび隊に参加してくれたり、前回の芸術祭で赴任地の高松で頑張った壮年こえびが現在の仕事場である仙台から駆けつけて運営に加わってくれたり、前回の実行委スタッフが休みにガイドをやってくれたり、マスコミ応援団が動いてくれたりと嬉しい話題に事欠かない。スタートは順調。島の人の参加と熱意も深まり、拡がり、瀬戸内は桜花やスイセンの開花とともにゆったりとした春の、のたりのたりかな。

それでも夏から秋にかけて開催される西の島も、おもてなしの準備に精を出し、ラッピングバスができたり、夜のまち歩きの計画を考えたりとの報告も新聞紙上で取り上げられ、期待が高まっている。沙弥島の健闘がよい刺激になっている。3月30日に行われたアーティストトークに参加された5つのの島の高尾連合自治会長が語っていたことが印象に残っている。

「いろいろな事業があり、瀬戸大橋が架かった。コツコツと歴史的な浜であるナカンダ浜海水浴場に力を入れてきたが、今回の芸術祭で報われたと思う。多くの人が来てくれたし、私たちも頑張った。櫃石(ひついし)島・岩黒島・与島・瀬居島・沙弥島の漁師たちと『そらあみ』作りができたのがよかった。離ればなれになっていた島がつながったような気がした。」とのことである。お祭りなので派手なこともあるが、こんな話を伺うと芸術祭出発の初心を思い出す。