去る6月2日(日)、大阪・IMPホールでトークイベントを開催しました。前半の北川フラム総合ディレクターによる瀬戸内国際芸術祭2013の夏会期(7月20日開幕)の見どころについての説明は、高松港を拠点にしたバングラデシュプロジェクトや、小豆島の福武ハウスなどを中心に、今まで以上に国際色豊かな芸術祭夏会期のホットな新情報が満載で、集まったお客様も興味津々の様子でした。

後半のプレゼンターには、ゲストにお迎えした妹島和世さん。昨冬オープンしたばかりのルーブル美術館別館「ルーブル・ランス」はもとより、国内外で注目が集まる話題の案件を手がけられており、多忙なスケジュールの合間を縫って、駆け付けてくださいました。
新進気鋭のアーティストたちと新たにコラボレーションが実現した犬島での家プロジェクトは、芸術祭でも際立った存在で、夏会期でも多くのお客様の来場が予想されています。一つひとつの建築そのものだけでなく、人々の動線や島の環境との調和を考慮したコンセプトについてのお話や、妹島さんの犬島・直島など芸術祭の舞台となっている島々への思いなどを聴くことができ、貴重な機会になったのではないでしょうか。


この日、横尾忠則さんは都合によりご登壇いただけなかったのですが、イベントのためにメッセージをくださり、披露させていただきました。大阪ではこと人気の高い横尾さん。トークを楽しみにしていた皆様には申し訳ありませんでしたが、夏会期から新たにオープンする豊島横尾館では横尾さんの新作・旧作が出迎えてくれることでしょう。ぜひ、ご来場ください。

春会期とは趣の異なる夏会期の芸術祭。海外組は「食」を軸にしたアトラクションも企画されており、文字通りのお祭りの準備に、ムードも高まりつつあります。今年、瀬戸内の夏はいつも以上に熱気に包まれそうな予感です。島々にゆっくり滞在して、五感で感じるアートな旅をご堪能ください。