おにぎり山のような島の斜面に張り付くように家々が並ぶ男木島。
集落の上には豊玉姫神社があり、そこからの瀬戸内の眺望は息を呑むほどの美しさです。


そんな豊玉姫神社の参道階段の横に大岩オスカール+坂 茂の《男木島パビリオン》を制作中。
坂さんが参列した6月3日の起工式から、坂さんの設計した"紙管"を使った家の建築を開始し、7月20日には大岩オスカールさんが来島。
日々作品作りを続けています。

<起工式の様子はこちら ディレクターブログ⑩>
https://setouchi-artfest.jp/archive/blogs/detail/45b1d639-d85a-4137-b1e5-505d901a5816

高台にある建物は、和風の建築で海側は巨大な3枚のガラスの引き戸が設置されます。

ガラスをきれいに掃除し、下絵を貼り、そしてオスカールさんがペンで線を描いていきます。
まるで港や海、瀬戸内の島々や夕焼け空をキャンバスに絵を描いているよう。
モチーフは瀬戸内のイメージで、タコや女木島・男木島・大島、フェリーや船などです。

ほぼ毎日サポーターこえび隊もお手伝いに入っています。
この日は高松市内の男子高校生3人が活躍してくれました。

島の別の場所ではガラスと対面する襖絵も制作中。
モチーフは波。
大きな紙に黒いペンだけ、下絵なしで絵を描いていきます。
オスカールさんの娘さんもアシスタントとして活躍しています。

瀬戸内を見渡せる家に、想像の世界と実際の風景が一体となる空間が出現します。
公開は8月5日、夏会期からです。