今年で4回目となる「高校生のための瀬戸内アートサマープログラム(SASP)」の開講式が7月17日(土曜日)に行われました。

香川県内の約50名の高校生が参加し、7月18日(日曜日)から8月1日(日曜日)にかけて芸術祭の舞台となる島々でそれぞれのテーマに沿ってフィールドワーク等に臨みました。(<各島の大きなテーマ>大島:歴史、豊島:食、伊吹島:イリコ漁、女木島:現代アート、男木島:協働)

開講式では、工代祐司教育長からこのプログラム開催に向けての思いが高校生に寄せられました。どの生徒も緊張した面持ちで真剣に話を聴いていました。

続いて、瀬戸内国際芸術祭実行委員会の北川フラム総合ディレクターからは「瀬戸内と深く関わろう!」というテーマで、長谷川修一香川大学特任教授からは「五感を使って観察し、なぜなのか考えてみよう」というテーマで、貴重なお話をしていただきました。

午後からのグループワークでは、チューター役を務めるこえびネットワークの方たちと、それぞれの島やテーマについて掘り下げて学んだほか、参加者同士で関心があることについて共有しながら、翌日以降のフィールドワークの行き先やワークショップでの活動内容などについて話し合いました。

大島は、高松港近くの会議室でオンライン対話を行い、それ以外のグループはそれぞれの島に渡って、地元の人から島の歴史や生活についてお話を伺ったり、芸術祭の作品や美術館などの施設を見学したりなどして、体験学習をしました。

そして、プログラム最終日の8月4日(水曜日)には、各島におけるフィールドワークやオンライン対話などの体験を通じて学んだことを、自分たちで定めた研究テーマに沿って、グループごとに発表を行いました。

今回のプログラムに参加することで高校生たちは、瀬戸内の島々でしか学べないこと、体験できないことを仲間たちと分かち合い、話し合い、たくさんの気づきを得られたことでしょう。