2018年に始まり、2020年で3回目となる「高校生のための瀬戸内アートサマープログラム(SASP)」の開講式等が8月8日(土)に、フィールドワークが翌9日(日)に開催され、約50名の香川県内の高校生が参加しました。
今回のサマープログラムでは、島ごとにテーマが決まっており、8月8日(土)から9日(日)までの2日間にわたってグループワークやフィールドワークに取組むほか、グループごとに調べたことなどを8月29日(土)に発表する予定となっています。
(直島:観光、豊島:食、女木島:祭り、男木島:建築、大島:歴史)
8月8日(土)の開講式では、工代祐司教育長からこのプログラム開催に向けての熱い思いや、精いっぱい学んでたくさんのことを吸収してきてほしいとの期待の言葉が高校生に寄せられました。
続いて、北川フラム総合ディレクターからは「地域を深く知ろう!」というテーマで、長谷川修一香川大学創造工学部教授からは「フィールドワークに出かけてみよう」というテーマで、瀬戸内の島々でどのようなことが起こっているのか、自然と人との関わりやアートとの結びつきがどのようなものかなどについて貴重なお話をしていただきました。
午後からのグループワークでは、チューター役を務めるこえび隊や専門家の下で、それぞれの島やテーマについて掘り下げて学んだほか、参加者同士で何に興味があるかなどを共有しながら、翌日のフィールドワークで行くところなどについて話し合いました。
8月9日(日)のフィールドワークでは、大島は高松港近くの会議室でワークショップを行い、それ以外のグループはそれぞれの島に渡って、地元の人からお話を伺ったり、芸術祭の作品や美術館などの施設を見学したりなどして、充実した時間を過ごすことができました。
初日のグループワークでは、どこか不安そうな、緊張した面持ちを見せていた高校生たちでしたが、翌日、島から帰ってきた顔を見ると、どの生徒も晴れ晴れと、頼もしい顔立ちをしていました。
きっと、瀬戸内の島々でしか学べないこと、体験できないことを仲間たちと分かち合い、話し合ったことで、たくさんの気づきが得られたことでしょう。
これから、8月29日(土)のプレゼンテーションに向けて、夏休みを利用して発表の準備を進める高校生たち。
若い世代から、どのようなアイデアが飛び出してくるのかと、今からとても楽しみです。