これまでの歩み

2013.07.13 7月13日、芸術祭夏会期オープニングまであと1週間

私が常駐する「瀬戸内こえびネットワーク」事務所は、ほぼ海に面したビルの7階、瀬戸芸の舞台になる東備讃瀬戸の島々がほぼ全部見渡せる絶好の場所にあり、海が金属的に輝いたり、もやに霞んだりと、全容は忘れがたく瞼に残る。残念なのは現代の均質なビルのため風が肌に付き刺さってこないことだ。とはいえ、五感全開の瀬戸内の旅への意欲はいやがうえにも高まる。いよいよ祭のはじまりの予感!

この7階からは、港につながる通称「アート広場」の全貌が見え、普段はわずかに人が散歩しているだけなのだが、この一週間ダイナミックに変化し、成長しているのだ。バングラデシュの職人たちの工房40と日本勢15のブースが登場する「ベンガル島」の工房市場が、刻々と出来上がっていく。今朝は、色とりどりの幕も豊かにブースのかたちが分かるようになっていたし、ステージも完成。やがては豪華(?)に塗られてしまうコトデンバスの他に、10台のリキシャが勢揃いしていたのだ。地球上の地域はそれぞれ違うが、しかし理解できる共通の風景やコミュニティを持っている。モノ作りから見える世界共通の風景を見るべく、かつ、その風景を子ども達に体験して貰うべく始まる「ベンガル島」の成長を定点観測しながら、夏に向けてのブログを始めることとする。

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