大島は、高松港の北東約8kmに浮かぶ、面積が0.62平方km、周囲7.2kmの小さな島です。
日本国内に13ある国立ハンセン病療養所の一つ、大島青松園。らい菌によって皮膚や目、末梢神経などが侵される「ハンセン病」は、戦後に治療法が確立されました。しかし、1996年に「らい予防法」が廃止されるまで、約90年にわたって入所者が強制隔離されてきました。
瀬戸内国際芸術祭サポーター・こえび隊の大島案内に参加して、大島の歴史を学んでいただきたいです。
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1909年にハンセン病の療養所が設立され、1946年に国立療養所大島青松園と改称されました。長らくハンセン病に対する社会的偏見と差別から、国の誤った政策により入所者が強制隔離されてきました。1996年に「らい予防法」が廃止され、2008年には「ハンセン病問題基本法」が成立し、現在は園内で、入所者の日常生活の介助・療養生活の支援と、ハンセン病を正しく理解するための啓発活動が行われています。
弱視の方が歩行の手がかりとなるよう道の中央部には白線が描かれ、スピーカーからは音楽が流れてきます。杖でたどり、確認しながら歩行できるように道の脇には柵が設置されています。
もともと2つの島だったものが砂洲でつながり、ひとつの島になっています。古くは源平合戦の舞台にもなり、西海岸一帯には「屋島の戦い」に敗れた平家方の勇者を葬ったところに植えられたと伝えられる老松「墓標の松」に覆われた松林が、今も残っています。
社会交流会館内には、こえび隊が運営する「カフェ・シヨル」(やさしい美術プロジェクト)があります。カフェでは、大島産の梅やかんきつ類を使った菓子類やドリンクを提供していますので、ご来島の際は是非お立ち寄りください。