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2022.08.25 【瀬戸内ふれあい紀行】来島者の声をお届けします [女木島編]

圧巻の新作が続々と登場した夏会期も、折り返し地点。心地よい海風や緑色の棚田、澄み切った青空、身に染みる蝉の声などともに、多くの方が夏のアート巡りを楽しんでいます。このブログでは島の様子、来場者のお話をレポートします。今回は高松港からフェリーで20分の女木島で出会った方々の声をお届けします。(随時掲載)


船のデッキからフェリーを見送るスタッフに笑顔で手を振るのは、20年ぶりに女木島を訪れるという60代の女性。「高松に住んでいても島にはめったに行かないんです。芸術祭をきっかけにこの夏、島を巡ろうと思いました。」大阪に住む娘や孫も連れて女木島巡りをするのが楽しみだそうです。

アクセスの良い女木島は、穏やかな波のビーチが特徴で夏はおおいに賑わいます。
また山上に洞窟があることから「鬼ヶ島」としても有名です。

さわやかな海風や夏空を楽しみながら、港から歩くこと約10分。海を臨む一軒の家にたどり着きます。ここに夏会期からの新作が登場しました。


mg27《ナビケーションルーム》 ニコラ・ダロ(フランス)

Photo: Keizo Kioku

作品空間にゆったりと浸っていたのは、東京からの50代男性。「作品はもちろん面白いけど、何よりこの場所に感動しました。心地よいオルゴールを聞きながら大好きな瀬戸内海、屋島、五剣山をじっくりと眺めるのは本当に贅沢で幸せです。」さらには「日本全国、海外各地を旅してきたけど、瀬戸内海ほど美しい場所はないですね。憧れの女木島でこの作品に出会えて本当に感謝しています。記憶に残ったので、また来たいです。」と話してくれました。

作品を見た大阪から来た40代女性は「なんだか不思議な感じだけど調和していますね。」と驚いた表情。気付いたら機械が動き、ふとしたタイミングでオルゴールが流れる作品に夢中になっていました。


女木島ならではのアートの楽しみは、作品を観賞し、体感して、さらにお買い物も楽しめること。その拠点がビーチの近くにある女木島名店街の寿荘です。

mg08《女木島名店街 ピンポン・シー》 原倫太郎+原游


mg22《女木島名店街 リサイクルショップ複製遺跡》 五所純子

この寿荘に、今年から新たに登場した五所純子さんのリサイクルショップ複製遺跡があります。島の内外から集まった物品を遺跡から発掘するように来場者が取り出して購入するのです。

岡山から訪れた30代女性は、青色のガラス食器を購入。「ものを取ると、跡が残り、空間が変化していくんですね。一緒に芸術作品を作っている感じがして、とても興味深かったです。」購入した食器は、記念品として大切にとっておくそう。

Photo: Keizo Kioku


同じく今年の春に登場したガラス漁具店では、アーティストが作った一点もののガラスのルアーやアクセサリーなどを手に入れることができます。

mg20《女木島名店街 ガラス漁具店》 柳建太郎


女木島名店街では、アート作品以外にも瀬戸内の島々のお土産物を手に入れることができます。女木島のにんにく醤油や豊島の天日塩などの瀬戸内の特選品や、島の方も買える食パンなども販売。この夏は塩ミルクジェラートが大人気です。

「おいしいアイスを食べて、暑さを吹っ飛ばしてねーー!」と強調するのは、高松から女木島に通うご夫婦。日差しが強く暑い日には、休む暇もないくらいに売れるそう。

宮城から遊びに来た小学生の女の子は「甘さとしょっぱさのバランスがよくて後味が良かった~。」と満足した様子でした。

女木島名店街は寿荘にとどまらず集落の中へも広がっています。


mg23《女木島名店街 瀬戸内カーニバル》 あきびんご

東北から初めて来た50代男性は、島のあちこちに鬼が飾られていることに気付き、「秋田のなまはげを中心に、東北では鬼文化が盛んですが、香川にも鬼がいるんだなと親近感を持ちました。友人にも伝えたいです。」とにこやかに話してくれました。松原に囲まれた古民家の中には尾道出身の絵本作家が、広島から女木島までの旅の絵物語を屏風に仕立てています。さらに奥の部屋の作家自身が描いた各地の鬼の絵の展示も注目です。


mg25《女木島名店街 MEGI Fab(メギファブ)》 三田村光土里

さらに集落の中を歩いていくと、古い家の中で手芸屋さんが展開されています。女木島で撮影した写真をファブリック(布製品)にして展示・販売しているのです。夏からはそのファブリックで新たにサコッシュやブローチの販売も始まりました。とても人気です。

作品の布をアレンジしたエプロンが可愛らしい女性スタッフは「家に帰り、時間が経ったあとも女木島を思い返してほしいですね。そして、また女木島に来てもらいたいです。」と話してくれました。

さまざまな人の想いが交錯する女木島。さあ、次は同じフェリーで男木島に渡りましょう。日傘も忘れずに!(続く)


2022.08.23 9/4 小豆島・福武ハウスと影絵のゲネプロ見学ツアー販売開始

福武ハウス


毎回満席の総合ディレクター北川フラムと行くスペシャルツアーの第4弾。夏の最終日は小豆島を訪れます。夏からの新作と芸術祭公式イベント「葺田夜祭」で上演される川村亘平斎による影絵のゲネプロ(リハーサル)の一部を見学。福武ハウスのアジア・アート・プラットフォームや食の展開、あるいは話題の新作たちについて北川ディレクターから直接お話を聞けるチャンスです。人気のツアー、是非お早めにお申し込みください!


▶総合ディレクター北川フラムとめぐる第4弾 小豆島・福武ハウスと影絵のゲネプロ見学ツアー
日程 9/4(日)|料金17,800円(税込)
行程 高松港 大巻伸嗣「Liminal Air -core-」作品下(9:40出発)=高松港~<定期船>~小豆島・土庄港(11:00着)=(バス・徒歩でガイド散策/昼食含む 約6時間)=土庄港~<定期船>~高松港(18:30着・解散)
お申し込みはこちら https://setouchi-artfest.kotobus.com/tour/ktg022.html



イ・スーキュン「そこにいた」


青木野枝「空の玉/寒霞渓」

2022.08.22 オフィシャルツアー参加者に公式ピンバッジをプレゼント

8/19(金)~9/4(日)の期間中に出発するオフィシャルツアーに参加される方全員に、瀬戸内国際芸術祭2022公式グッズのピンバッジをプレゼントいたします。
この機会にぜひ、公式グッズを身に着けてツアーで一緒に島へ渡りましょう!


オフィシャルツアーは、アート作品の見どころやオススメのスポット、個性豊かな島々の魅力を全てガイド付きでご案内するツアーです。

オフィシャルツアーの詳細はこちらから
https://setouchi-artfest.jp/visit/official-tour

2022.08.18 「しましまゴミゼロプロジェクト」について

 瀬戸内国際芸術祭では、ごみは島から持ち帰っていただくことを来場者に呼びかけ、島や海の環境を守ることに取り組んできました。今回の芸術祭では、「しましまゴミゼロプロジェクト」と題して、ボランティアによるクリーンアップ、高松港での無料給水スポットの設置・利用呼びかけに取り組んでいます。

 ボランティアの皆さんは、朝、高松港を出発して島に渡り、港や作品周辺などのごみを拾い、夕方、高松港にごみを持って帰ります。芸術祭に訪れた来場者のみなさんにもごみの持ち帰りを呼びかけ、島のごみ問題を楽しく啓発しています。

 また、高松港では、食のテラスの一角に給水スポットを設置して、自由に水を汲んでいただいたり、マイボトルの携帯を呼びかけたりしています。ぜひご利用ください。


2022.08.17 瀬戸内国際芸術祭2022ベーシックツアー絶賛発売中

瀬戸内国際芸術祭をめぐるツアーでは、アート作品の見どころやオススメのスポット、個性豊かな島々の魅力を全てガイド付きでご案内します。
ベーシックツアーでは、ガイドとともに作品を鑑賞しながら、その先に見えてくる島ごとの風景や歴史、文化など、より深く芸術祭の魅力を感じていただくことができます。
既に参加された方々からも「個人旅行では見つからないであろう発見がたくさんあり、充実した時間を過ごせました」「美味しい食事を待たずに食べられてよかった」と好評をいただいています。
ぜひみなさんもベーシックツアーで島を巡ってみてください。


<詳細はhttps://setouchi-artfest.jp/visit/official-tour/から>


写真:宮脇慎太郎

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