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2023.08.31 【大島】9/10 (日)「リングワンデルング」のツアー休止について


 9月9日(土)、10日(日)に予定している大島一般公開において、2日目の9月10日(日)は浜辺に降りる階段ツアーを休止いたします。休止はツアーのみで、作品公開は予定通りの実施となります。なお、9月9日(土)は、ツアーも予定どおり実施します。

 6月30日発表の、大島の一般公開についてはこちらをご確認ください。

2023.07.12 2023年7月~11月 瀬戸内国際芸術祭 作品公開等のお知らせ



大岩オスカール+坂 茂「男木島パビリオン」Photo:Keizo Kioku

 瀬戸内国際芸術祭実行委員会(会長:池田豊人 香川県知事)では、「ART SETOUCHI」として、一年を通して地域活動への参加やアート作品の公開等に継続して取り組んでいます。
 今年の7月~11月にかけて、瀬戸内国際芸術祭の屋内作品等の公開を次のとおり実施いたします。常時ご鑑賞いただける屋外作品に加え、以下の屋内作品等を一緒にご覧いただけます。
 なお、地中美術館や豊島美術館等のベネッセアートサイト直島が運営する芸術祭関連施設は、通常どおり開館しておりますので、詳しくは、ベネッセアートサイト直島WEBサイトの「開館カレンダー」をご確認ください。


【豊島】
●作品公開
島キッチン 豊島等の食材を使った食事や飲み物を提供するレストラン
  開 館 日 :7月~11月の毎週土~月、7月18日(火)、8月11日(金・祝)、9月19日(火)、10月10日(火)、
       11月3日(金・祝)、11月23日(木・祝)
  開館時間:11:00~16:00(ラストオーダー:食事14:00、カフェ15:30)外観は常時鑑賞可
ピピロッティ・リスト「あなたの最初の色(私の頭の中の解〈ソリューション〉―私の胃の中の溶液〈ソリューション〉)」
  開 館 日 :7月~11月の毎週土日、7月17日(月・祝)、8月11日(金・祝)、8月14日(月)、9月18日(月・祝)、10月9日(月・祝)、
       11月3日(金・祝)、11月23日(木・祝)
  開館時間:10:30~16:30

●イベント
島のお誕生会 豊島に住んでいる方や島を訪れた方が一緒にお誕生月を迎えた方々をお祝いする催し
  日  時:毎月1回 14:00-15:00 ※詳しい日程や詳細は別途お知らせします。


【女木島】
●作品公開
宮永愛子「ヘアサロン壽」、大竹伸朗「女根/めこん」、依田洋一朗「ISLAND THEATRE MEGI『女木島名画座』」、レアンドロ・エルリッヒ「不在の存在」、ニコラ・ダロ「ナビゲーションルーム」
  開 館 日 :8月11日(金・祝)~15日(火)
  開館時間:9:00~16:30 
  ※「ヘアサロン壽」は8月13日(日)~15日(火)13:00~16:30のみ営業

●イベント
女木島名画座上映会 アート作品での映画鑑賞と夕食など夜の女木島を楽しむツアーイベント
  日  時:8月19日(土)16:00-21:00
  上映作品:「瀬戸内国際芸術祭2022ドキュメンタリー『7日間のままごと』ディレクターズカット版」
  ※要事前予約、有料。
  ※予約開始日や詳細は別途お知らせします。


【男木島】
●作品公開
村山悟郎「生成するドローイング―日本家屋のために2.0」、川島猛とドリームフレンズ「瀬戸で舞う」、松本秋則「アキノリウム」、大岩オスカール「部屋の中の部屋」、大岩オスカール+坂 茂「男木島パビリオン」
  開 館 日 :10月7日(土)~9日(月・祝)、14日(土)、15日(日)
  開館時間:9:15~16:30                         


【大島】
●作品公開
田島征三「青空水族館」、「森の小径」、「『Nさんの人生・大島七十年』-木製便器の部屋-」
鴻池朋子「リングワンデルング」、「物語るテーブルランナーin大島青松園」、「浜辺の歌、月着陸、壁上り」
やさしい美術プロジェクト「稀有の触手」、「海のこだま」、
            「カフェ・シヨル」大島等の食材を使ったお菓子やお飲み物を提供 10:45-15:00
山川冬樹「歩みきたりて」、「海峡の歌/Strait Songs」

  開 館 日 :8月12日(土)、13日(日)、9月9日(土)、10日(日)、10月14日(土)、15日(日)、11月11日(土)、12日(日)
  開館時間:10:30~16:00


【備考】
●作品公開日は、瀬戸内国際芸術祭公式WEBサイトの「作品公開スケジュール」でもご確認いただけます。
●女木島と男木島の作品公開、及びイベントにつきましては、別途リリースを予定しています。
●発熱など体調不良の際は、ご来場をお控えいただきますようお願いいたします。



ニコラ・ダロ「ナビゲーションルーム」Photo:Keizo Kioku

2023.06.30 【大島】瀬戸内国際芸術祭作品 2023年11月まで毎月第2土日に一般公開します。

 瀬戸内国際芸術祭の会場の大島(香川県高松市)で、7月から11月までの毎月第2土日に、芸術祭作品(11作品)を一般公開いたします。
 大島は、ハンセン病回復者の方が暮らす国立療養所大島青松園があり、ハンセン病の歴史を後世に語り継ぐ、芸術祭にとって欠かせない場所として、第1回から会場となっています。
 社会交流会館にある「カフェ・シヨル」では、大島産の新鮮な梅やかんきつ類を使った菓子類やドリンクを提供しています。


【大島 作品一般公開(概要)】
日 時|2023年7月 8日(土)、9日(日)
        8月12日(土)、13日(日)
        9月 9日(土)、10日(日)
        10月14日(土)、15日(日)
        11月11日(土)、12日(日)
場 所|大島青松園内
参加費|一部有料(全作品を鑑賞する場合は、900円が必要)
公開作品|「青空水族館」、「森の小径」、「Nさんの人生・大島七十年」-木製便器の部屋- 田島征三
「稀有の触手」、{つながりの家}GALLERY15「海のこだま」やさしい美術プロジェクト
「リングワンデルング」 鴻池朋子    他、全11作品。
飲食情報|社会交流館にある「カフェ・シヨル」では、大島産の新鮮な梅やかんきつ類を使った菓子類やドリンクを提供しています。
カフェ・シヨル  ●場所:大島青松園社会交流会館内●営業時間:開館日の10:45~15:00
注意事項|「リングワンデルング」の一部は、ツアー形式でご案内します。
●当日、雨天の場合や現場状況によっては、ツアーを中止し、作品説明のみになる場合があります。
●険しい崖に設置された階段を下りるため、小学生以下の方はご参加いただけません。
●詳細はこちらをご覧ください。

写真1枚目:{つながりの家}「カフェ・シヨル」やさしい美術プロジェクト Photo by Keizo Kioku
写真2枚目:カフェ・シヨルのドリンク
写真3枚目:「青空水族館」田島征三
写真4枚目:「リングワンデルング」鴻池朋子 Photo by Keizo KIoku







2022.11.01 瀬戸内国際芸術祭にて、大島と男木島それぞれで作品発表を行ってきた山川冬樹と村山悟郎がコラボレーションを行い、2022年秋に収録したパフォーマンス映像作品《大島_男木島 Inter-Island Timescapes》を発表します。


島のほぼ全体がハンセン病療養所となっている大島では、かつて隔離から逃れ海を泳いで逃走しようとする者が後をたたなかったという。山川冬樹の『海峡の歌』(2019)では、人間が自由を求めて生きながらえようとする、その切実な生の在り方がモチーフとなっていた。他方、瀬戸内一帯には野生のイノシシたちが生息しているが、しばしば島から島へ海を泳いでわたる様子が目撃されている。もしかすると身命を賭しても自由を求めて生きようとする本能において、野生のイノシシたちと私たち人間は根底で響き合っているのかも知れない。

大島と男木島は直線距離で約4キロ離れている。両者は隣りあいながらも海で隔てられ、それぞれ異なる時間、文化、歴史と記憶、そして未来を持っている。山川と村山はこれら二つの島と島の間=Inter-Islandに存在する差異と隔たりに文字通り向き合いながら、そこに生起するものに賭け、海を越える二頭の"イノシシ"となって交信を試みる。


Timescapes(時間の風景)
島には特有の地勢があり、固有の時間性があらわれる。男木島では、戦後の引き揚げによって興隆した昭和の街並みが今もそのまま残っている。豊玉姫神社を中心にして山の斜面に集落をなし、迷宮のように細道が入り組んで、まるで開発を阻むかのようだ。野放しの廃屋には、たくましく植物が生い茂って、島全体がタイムカプセルのように時の流れを留めている。また、芸術祭の影響もあって移住者も少しずつ増えはじめており、2014年には男木小中学校が再開するなど、新たな世代も育まれつつある。

一方、大島は明治42年に「第四区療養所」が設置されて以来、島のほぼ全体が国立病療養所大島青松園となっている。「らい予防法」が平成8年に廃止されて以降、現在も38人の入所者が暮らしているが、島では子をもうけることが許されなかったため、記憶の継承と将来構想が大きな課題となっている。大島は重い歴史を宿す島でありながら、島内に漂う空気はカラっと爽やかで、中央に広がる平地には真新しい施設が建ち並び、公園のように隅々まで手入れが行き届いている。それは過去を消し去りながら環境が日々更新されているかのようで、男木島の"昭和"を留めるタイムカプセル性とは対照的である。しかし一見人工的に見える大島の風景は、島に隔離を強いられた者らが処遇改善を求め、長年の闘いの末に国から勝ち取った「時間の風景」であることを忘れてはならない。このように島の景観一つをとっても、男木島と大島に流れてきた歴史的時間の差異を見てとることができる。


また日常的にそれぞれの島と四国本土とを結ぶ定期船の存在は、時刻によって厳密に規定された時間感覚を島にもたらしている。時間に追われながら芸術祭を鑑賞する者は、島民や入所者らとはまた異なった時間感覚を生きることになる。船の定期的な往来は寄せては返す人流をつくり、島のバイオリズムの一部を成す。島の静寂に耳を澄ませば、穏やかなサウンドスケープのなかに、活発な島社会の律動を感じることができるだろう。

さらには両島に流れるそれぞれの時間を一つの大きな時の流れが包み込むように、日の出・日の入りのサイクルや、気候や気象変動のダイナミズム、天体の動きに伴って生じる潮の満ち引きが関わっている。島の漁師たちは瀬戸内海の急激な干満差に自らの生活をカップリングさせながら仕事をするだろう。太陽光は空間に色や温度といった情態をつくりだし、朝もやから夜の闇へと至るその緩やかな変化もまた、主観的な気分の変化を連れだって特有の時間感覚をつくりだすだろう。

このように島の固有な時間とは、歴史の顕れとしての景観はもちろんのこと、時計によって示される近代的時刻(クロノス)や社会的情態(ノモス)としての音景だけではなく、自然のマクロなリズム(ピュシス)や、主観的な情動の変化率(カイロス)など、様々な時間の様相がポリリズム的に混成してあらわれている。

山川と村山は大島と男木島で固有に生成されるこれらの多元的な時間を、己の身体で媒介しながら結び合せ、アンサンブルを奏でるようにパフォーマンスやドローイングを重ねていくことで、島と島の間に生起するTimescapes=時間の風景を描き出す。


動画はこちら
https://player.vimeo.com/video/765979502?h=f0ce1c3222&badge=0&autopause=0&player_id=0&app_id=58479


《大島_男木島 Inter-Island Timescapes》


企画・出演・制作:

山川冬樹 Fuyuki Yamakawa
村山悟郎 Goro Murayama


撮影(大島):

稲田禎洋 Yoshihiro Inada


撮影(男木島):

渡邊元 Hajime Watanabe


編集:

稲田禎洋 Yoshihiro Inada


音響:

山川冬樹 Fuyuki Yamakawa


撮影アシスタント:

大橋真日菜 Mahina Ohashi
張子宣 Tzuyi Chang


イカ釣り:

中野達樹 Tatsuki Nakano


マネジメント:

笹川尚子(こえび隊大島担当) Shoko Sasagawa (Koebi Network)
岡本濃(ART FRONT GALLERY)Koi Okamoto (ART FRONT GALLERY)


ラップ『海をわたれ、イノシシたれ』

作詞:山川冬樹、村山悟郎
作曲:山川冬樹


引用:

『白描』(昭和14年)明石海人著
『豊玉姫伝説』男木中生徒会(豊玉姫神社)
『青松 2022 7・8月号(通算第713号)』国立療養所大島青松園協和会発行


猪動画提供:古市祐士 氏(フルネットサービス)Yuji Fruichi (Full Net Service)


山川冬樹
やまかわふゆき
(日本)

身体や声と社会や環境の関わりを探求しながら、美術、音楽、舞台芸術の境界を超えて活動。他の代表作として個とマスメディアの記憶を巡るインスタレーション『The Voice-over』(2008年/東京都現代美術館蔵)などがある。己の身体や声を駆使したサウンド・パフォーマンスを得意とし、これまでに16カ国で公演を行う。

【主な作品・展覧会など】
2021  パフォーマンス《Found in Odawara》クリスチャン・マークレーとのコラボレーション神奈川県、江ノ浦測候所
2021  展覧会《3.11とアーティスト 10年目の想像》グランギニョル未来のメンバーとして茨城県、水戸芸術館
2017  展覧会《Japanorama 1970年以降の新しい日本のアート》フランス、ポンピドゥー・センター・メス
2017  展覧会《ヒツクリコ ガツクリコ ことばの生まれる場所》群馬県、アーツ前橋
2015  横浜文化賞 文化・芸術奨励賞


村山悟郎
むらやまごろう
(日本)

1983年東京生まれ。アーティスト。博士(美術)。東京芸術大学油画専攻にて非常勤講師。東洋大学国際哲学研究センター客員研究員。自己組織的なプロセスやパターンを、絵画やドローイングをとおして表現している。

【主な作品・展覧会など】
2022  Drawing-Plurality 複数性へと向かうドローイング<記号・有機体・機械>(PARCO MUSEUM TOKYO、東京)
2021  多の絵画(The POOL、広島)
2020  Painting Folding(Takuro Someya Contemporary Art、東京)
2019  あいちトリエンナーレ 2019(愛知県美術館、愛知)
2019  瀬戸内国際芸術祭2019(男木島、香川)

2022.10.03 瀬戸内国際芸術祭2022 公式イベント 「学ぶ!楽しむ!オータムスクール」の申込〆切延期10/10までお申込可能!

夏会期に開催を予定していた瀬戸内国際芸術祭2022 公式イベント(大島)「学ぶ!楽しむ!オータムスクール」を次のとおり日程変更して開催します。
申し込みの締め切りを、令和4年10月10日(月・祝)に延長しました。
全国の小・中学生のみなさん、この機会に、ぜひご参加ください。


【「学ぶ!楽しむ!オータムスクール」概要】※詳細は別紙をご確認ください。
1 日 時   令和4年10 月15 日(土)、16 日(日)
2 対 象   小学1年生~中学生(保護者も一緒に申込み可)
3 募集人数  25 名(定員を超えた場合は抽選)
4 申込期間  9 月16 日(金)~10 月10日(月・祝)
5 参加費   7,000 円
※ 保護者と一緒に参加する場合は、お子様のみ1,000 円の割引対象となります。
※ 交通費、食事代、ワークショップ費、旅行保険等が含まれます。集合場所までの交通費、宿泊費は除きます。

■問い合わせ先
特定非営利活動法人瀬戸内こえびネットワーク
TEL:087-813-1741
メール:info@koebi.jp
公式ウェブサイト:https://www.koebi.jp/news/events/entry-3311.html

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