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2022.07.17 【作品制作レポート】 7/16(土)女木島でニコラ・ダロさんが作品制作開始

高松港からフェリーで約20分。
女木島は人口100人ほどの小さな島です。
島の東海岸には美しいビーチが広がり、夏場は海水浴で賑わいます。
ビーチ沿いには海の家などが海に向いて並んでいて、その中の一軒の平屋で、フランスのニコラ・ダロさんが作品を作ることになりました。


ダロさんは作品構想の段階で、海の見える家を希望していました。
航海や測量に使う携帯用の機器などの航海用具がモチーフとなっており、自身のおじいさんが持っていた六分儀からもインスピレーションを受けているそうです。


女木島ではちょうどピッタリの家が見つかり、アーティストがやってくる前にはサポーターたちが家の掃除をして準備万端!


そしていよいよダロさんの登場です。
初来島のダロさん、パソコンの画面上でしか見ていなかった女木島に上陸することができ、ビーチが美しいと感激していました。
会場となる平屋と対面すると、家は想像していたより大きく、事前準備の仕上がりに大満足。



部屋の中では、12の曲に合わせて「スティック・チャート」と呼ばれる枝や貝で作られた海図が動きます。
「スティック・チャート」とはマーシャル諸島で古くから使われてきた航海用具。
3000年以上昔からミクロネシア人が暮らしてきた海で使われていたもので、島の位置や潮流、うねりなどを表現したその道具は、長い間代々受け継がれてきた優れたナビゲーション・システムなのだそう。
その「スティック・チャート」と連動して、部屋の中のものが動き出すようです。


昨年の北アルプス国際芸術祭2020-2021で大町や北アルプスにちなんだ作品を発表し人気を博したダロさん。瀬戸内での新作にも期待します。


2022.07.14 「瀬戸内国際芸術祭 2022 デジタルパスポートアプリ」(瀬戸芸デジパス)のスタンプラリー機能の一部変更について

8月5日(金)に開幕する芸術祭2022の夏会期から、デジタルパスポートアプリのスタンプラリーの押印機能を次のとおり一部変更することとなりましたので、お知らせします。ご不便をおかけして申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。
なお、紙のパスポートの取扱いについては、変更ありません。

別添資料

2022.07.08 【作品制作レポート】 7/2(土)男木島で子どもたちとエカテリーナさんのワークショップがありました

夏から男木島の集落の中に作品を展示するロシアのアーティスト、エカテリーナ・ムロムツェワさんと、男木島の子どもたちがオンラインで繋がり、ワークショップをしました。
エカテリーナさんは今回「学校の先生」というテーマで作品を作ります。
「先生」は子どもたちの中にある大きな存在だと考え、作家は住んでいるニューヨークでも子どもたちのリサーチを進めていました。



男木コミュニティセンターの大きなスクリーンに映ったニューヨークのエカテリーナさん。
集まった男木島の子どもたちと対面です。
エカテリーナさんからは、みなさんと会えてとても嬉しいと挨拶があり、子どもたちからは自己紹介と最近の好きなものを発表しました。
それぞれ虫やおままごとが好きなことを発表すると、エカテリーナさんは笑顔いっぱいに。


ワークショップを始める前に、レクチャー動画を見ます。
これはエカテリーナさんが自身で絵を書いている様子が映され、子どもたちは絵の描き方やエカテリーナさんの制作のやり方を学びました。


さあ、いよいよ本番です。
子どもたちは、学校の先生や大切な人の顔を描いていきます。
鉛筆で下書きをして、その上に水性絵の具を塗ります。スポイトで水を垂らしたり、霧吹きを使ったりして、みんなアーティストのように工夫していました。



子どもたちが描いた絵は、エカテリーナさんの新作の一部になります。どんな作品になるのか、とても楽しみです。


2022.07.06 【島の歳時記】 小豆島の中山地区で、伝統行事「虫送り」が開催されました


小豆島の中央に位置する中山地区は、標高差100メートルの高低差を生かした棚田が広がる美しい場所です。
この「中山千枚田」は700年前から作られたと言われ、急な斜面に大小約800枚の田んぼが重なるよう広がっています。


「半夏生」は夏至から数えて11日目のこと。
この半夏生の時期に合わせて、中山では約300年前から「虫送り」という行事が続いています。


火手(ほて)と呼ばれる松明を手に持ち、田にかざしながら棚田の道を下っていきます。
害虫を退治して豊作を願って行われる伝統行事です。


7月2日(土)の夕暮れ、湯船山の中腹に向けて多くの人が登っていきます。
湯船の水まで登っていくと、遠く豊島を望むことができます。
3年ぶりの虫送りを楽しみにしている人々は多く、神事が始まる前から賑わっていました。


開会の挨拶では、虫送りに瀬戸内国際芸術祭のアーティストたちも参加していることが紹介され、歓迎の拍手が起こりました。


神事を終え、薄暗くなってくるといよいよ火手に火が灯されます。



「灯(と―も)せ、灯(と―も)せ」という独特の声を上げながら、急な坂道をくだっていきます。
ゆらめく炎が連なり幻想的な風景が広がっていました。


2022.07.04 【作品制作レポート】 小豆島の屋形崎に三宅之功さんの新作アートが完成しました


アーティストの三宅之功(しこう)さんの新作が小豆島の北西、夕陽で有名な屋形崎に登場しました。
ここは「日本の夕陽百選」に選ばれている場所です。


三宅さんは2019年の第28回UBEビエンナーレ大賞を受賞しています。
UBEビエンナーレは瀬戸内国際芸術祭と連携しており、これまでにも2016年の竹腰耕平さん「小豆島の木」や2019年のキム・キョンミンさん「再び ・・・」を小豆島に展示しています。


今年は三宅之功さんの「はじまりの刻」の展示が決まりました。
青空が広がる7月2日土曜日。大きなトラックに乗った卵型の作品が運ばれてきます。


作品は重さ約4トン。鉄骨とモルタルと焼き物でできています。
高さは3.7メートル、幅は2.4メートルと、とても大きな卵です。


卵の割れ目に植物が生えています。
まるで卵に命を宿しているよう、育っていくのが楽しみですね。


作品設置は2日間に渡りました。
日曜日は地元の方にも集まっていただき、仕上げの作業を行います。
卵の周りの土を踏み固める作業では、参加者が卵の周りをぐるぐる回って歩きながら土を締め固めました。


アーティストと地元のみなさんと一緒に完成時の記念写真です。
青い空に白い卵が映えますね。



夕暮れ時には、紅く変化していく海と空、そしてアート作品の絶景を観ることができます。


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